第1部 南カリフォルニア
 第1章 国境の壁(1) 出発の朝〜ロサンゼルスへ!
 <2003年4月16日(水)千葉県船橋市〜2003年4月21日(月)カリフォルニア州カンポ)


4月16日(水)千葉県船橋市〜ロサンゼルス
 0830起床。父と妹は顔を出してくれた上で既に家を出ていた。昨夜床に就いたのが0400頃だったろうか。眠い。/母も慌しくテニスの試合へ向かっていった。/一人朝食を取る。わざわざ赤飯を炊いてくれてある。母の気遣いを感じる。/10時前、叔母が迎えに来る。祖父母の見送りを受けて成田空港へ。何時この家に帰ってくることになるのだろうか/・・・/KE001便は約8割の混雑ぶり。客室乗務員がみな美人だ。/隣は千葉県一宮出身の青年。コリアンの彼女とLAで寿司屋を始めるらしい。/やや揺れたが、順調なフライトでLAXへ。入国手続きも簡単に済み、6ヶ月のステイパーミットを無事もらう。/プリペイドのコーリングカードを買って、北米支店さん、松本さん、YさんにTEL。/2時間ほど待ってYさんと合流。3年前に1度会っただけとは思えないほど話が弾む。気持ちのいい人だ。/Yさんに付き添われてレンタカーを借りる。右側通行、左ハンドル、緊張の一瞬。宿泊予定のガーデナテラスインへ向かう。日系モーテルだがフロントはインド人の女性。/部屋は広くて快適、シャワーを浴びる。/ショッピングモールでBeer&Lunch。スタバのコーヒーを飲んで酔いを醒ました後、ホテルへ戻る。/散歩がてら、水と携帯電話を買う。/19時過ぎ就寝/

出発の朝はあっさりとしたものだった。取り立てるほどの気負いや感慨はなく、妙に落ち着いていた気がする。空港まで叔母に送ってもらい、恋人にちょっと別れの電話をして、機上の人へ。退屈な11時間のフライトも気にならず、無事4度目のアメリカの土を踏む。ロサンゼルス国際空港で人を待つ間、ようやく旅が始まったんだなあ・・・という感慨を持つ。
 ロサンゼルスでは多くの知人にサポートをしてもらった。ボーイスカウトの先輩である通称北米支店氏、3年前の滞在時にお世話になったオフロードライダーの松本さん、同じく3年前に山の中ですれ違った(だけ!)Yさん。皆さんにはこの旅の最初から最後まで本当にいろいろとお世話になることになる。
 この街でPCTにむけた最後の準備をする。トレッキングポールやスリーピングマット等、日本から持ってこなかった装備や食糧の購入、国境までの交通手段の確保etc・・・ 慣れないレンタカーの運転にヒヤヒヤしながらも、足りないものを揃えていく。
 3年ぶりのロサンゼルスは相変わらず乾燥していて、人と建物の密度が薄くて、毎日吐き出される排気ガスの量を想像するだに恐ろしかったけれど、それでもこの街の大きな空は僕の目に希望を持って映っていた。
4月16日。出発の朝。自宅前にて祖父と一枚。
4月20日。北米支店氏宅にて。長男のチョロ太君と。

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